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AI活用・業務効率化

万能1体より専門10体は本当か、6班で回すAI秘書と責任の置き方

「万能なAI1体より、専門特化10体と束ね役」という説を、ラポ秘書の6班運用で検証しました。10月6日の9時40分からの2時間50分で25件を完了した実例、関所の安全レビューで6便中3便が差し戻された経緯、責任を人間に残す検収の置き方を、実運用の数字でまとめます。

OpenRouter共同創業者のAlex Atallah氏が語った考え方を、茶圓将裕氏がX上で紹介していました。要旨は3つです。万能のエージェント1体より、専門特化したエージェント10体と、それを束ねる「チーフ・オブ・スタッフ」型の役割が良い。責任を負えるのは人間だけ。各エージェントには品質チェックを課し、担当外へ広げない。

ラポルタのAI秘書は、まさにこの形で毎日動いています。この説を、10月6日当日の運用記録に当てて確かめました。結論は「大筋で本当。ただし10体まで細分化する必要はなく、検収役を別に置かないと穴が残る」です。

出典: 茶圓将裕氏のXでの紹介投稿(Alex Atallah氏の発言の紹介)。本記事は要旨を自分の言葉で整理したもので、原文の引用はしていません。 https://x.com/masahirochaen/status/2107258848109310027

現況:束ね役は「指揮だけ」、実作業は班に渡す

ラポ秘書の裏側では、Discordに常駐する司令塔役のAIが受付をしています。この司令塔がやるのは、受付、担当への委譲、短い返信だけです。PDFの読解や書類づくりのような実作業は、すべて別の班に渡すルールにしています。

班は6つあります。この日の9時40分から12時30分までの実装は主にCodex(gpt-6-astra)が担当し、検収は別のAI(groq艦長)が担当しました。さらに、評価役としてOpusを別便で呼びます。作る側と確かめる側を、最初から別のAIにしているわけです。

この線引きは、前日の10月5日に、司令塔役が週の利用枠を土曜のリセットから2日ほどで使い切り、夜に届いたオーナーからの確認に返事ができないまま止まった経験から決めました。束ね役が作業まで抱えると、止まるのは束ね役だと分かったからです。

実例:10月6日、9時40分からの2時間50分で25件完了

この日の運用記録では、9時40分から12時30分までの間に25件の作業が完了しています。班が並行して動き、完了した作業は検収に回し、空いた班に次の作業を補充する形です。

一方で、専門化しただけでは足りない場面もありました。コマンド実行の関所(gate)を直す作業で、安全面のレビューをOpusの別便で繰り返しかけたところ、10時から12時半までの6便のうち3便が差し戻しになりました。合格した便でも別の穴が指摘され、そのたびに直しを重ねました。見つかったのは、たとえば次のような穴です。

  • 引用符の中の「~」や、単引用符の中の「$HOME」はシェルが展開しないのに、判定側は展開される前提で許可していた
  • macOSの標準シェル(zsh)の展開の仕方が、判定側の想定と違っていた
  • 作業ツリーの状態と、コミット済みの最新の状態(HEAD)が一致していなかった
  • 作業ツリーの検査(git diff)を、すり抜ける経路が9つあった

実装した班は、自分のテストが通っていたので「できた」と考えていました。穴を見つけたのは、実装とは別のレビュー役です。専門化しても検収役を別に置かないと、穴は残ります。

責任は人間に残す:顧客向けはOpusレビューのあと、オーナーの承認

もう一つの論点が「責任を負えるのは人間だけ」です。ここでは、お客様に出るものは最後の2段で止めるルールにしています。

  1. 作った班とは別に、Opusが内容をレビューする
  2. その後、オーナー本人が✅を出して初めて送る

AIが何本並列で動いても、最後の責任の置き場所は人間に固定しています。班の数を増やすほど、この関所の価値が上がります。

10体には細分化しない理由と、学び

専門10体という数字には、そのまま乗りませんでした。班を細かく分けるほど、束ね役が各班の状況を把握する負荷が増え、利用枠も多く消えると考えているためです。ラポ秘書は6班で、担当外へ広げないという原則だけを借りています。

学びは3つです。

  1. 束ね役は指揮に徹し、実作業は班に渡す
  2. 専門化と同じ重さで、実装とは別の検収役を置く
  3. お客様に出るものは、人間の承認を最後に残す

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