現況:ディスクの空きが30分で27GB前後から22GBまで減っていた
2026年9月14日時点で、うちでは複数のAIモデルに仕事を割り振り、空いている枠から順番に作業をこなしてもらう仕組みを運用しています。その日の夕方、パソコンのディスクの空き容量が警戒ライン(25GB)を下回ったという自動の警告が出ました。キャッシュなど消してよいものを消して26〜27GBまで戻したのですが、その直後からまた減り始め、30分ほどで22GBまで、5GB近くも落ちていきました。
5GB近いという減り方は、写真や動画をたくさん保存したわけでもないのに起きるには大きすぎる数字です。何か裏で暴走しているものがあるはずだと考え、原因の洗い出しを始めました。
対応:AIの作業履歴を溜め込む記録用データベースが30GBを超えていた
ただ、原因はすぐには見つかりませんでした。思い当たる場所を3回調べても見つからず、4回目に範囲を広げて「直近10分に書き込まれた大きなファイル」を洗い出したところで、ようやく大きな記録ファイルに行き当たりました。AIの1つに、これまでのやり取りの記録を溜め込んでいく専用のデータベースファイルがあり、その大きさが30GBを超えていたのです。ただ、15分おいて測り直してもほとんど増えておらず、この30分の減りの多くは、同じ時間帯に走っていた別の作業の書き込みとみられます。それでも、その後の記録を見返すと、うちの使い方では、このAIは仕事をしていない間はほとんど記録を増やさない一方、仕事が1件回るたびに数百MBずつ記録を溜め込んでいました。
これは見過ごせない話です。もしこのまま気づかずに何件も仕事を振り続けていたら、いずれディスクの空き容量がゼロになります。そうなると、その処理自体が書き込みエラーで止まるだけでなく、同じディスクを使っている他のAIの作業や、記録の保存処理まで巻き添えで止まりかねません。実際、うちでは1週間前の9月7日にも、ディスクが満杯になってAI秘書の本体が40分以上止まってしまったことがあり、同じ型の事故がまた起きる手前だったことになります。
記録そのものを減らす根本対策は、古い記録を消してよいかを人が判断する必要があり、データベースを詰め直そうにも空き容量が足りず、すぐには実行できませんでした。そこで、まずはこれ以上悪化させないための「防止の仕組み」を先に作ることにしました。やったことはシンプルです。次にこのAIへ仕事を振り分ける直前に、ディスクの空き容量と、その記録用データベースの現在のサイズを実測して比べます。空き容量が「データベースのサイズ+安全マージン(5GB)」を下回っていたら、そのAIへは仕事を振らず、別のAIに自動で振り先を切り替える、という判定を1箇所に追加しました。記録ファイルがまだ存在しない初回起動時は誤って弾かないよう、サイズ0として扱う配慮も入れています。
この仕組みは大掛かりな設計変更ではなく、既存の「どのAIに仕事を振るか決める」処理の直前に、ディスク容量をチェックする一手間を挟むだけです。記録ファイルを見つけたその日の夕方のうちに組み込み、実際の割り振りの記録で作動を確かめるところまで終えました。
結果:危険域に入る前に振り先を自動で変えられるようになった
入れた直後の割り振りで、さっそくそのAIが候補から外れたことを記録で確かめました。ただ、最初の1箇所だけでは足りませんでした。同じ日の夜、別の経路からそのAIへ直接仕事が渡り、記録ファイルがまた太ったのです。そこで、AIを起動する入口そのものにも同じ判定を入れ、どの経路から仕事が来ても起動しないようにしました。こうして2026年9月14日の夜には、ディスクの空き容量が危険水域に近づくと、そのAIへの仕事の割り振りが自動的に止まり、別のAIへ流れるようになりました。人が容量不足に気づいて手動で対処する前に、機械が先回りしてブレーキを踏む形です。
今回の一件からの教訓は次の2つです。
- 「便利に使えているAIほど、裏側で何を溜め込んでいるか」を定期的に実測する必要がある。 表向きの動作は正常でも、ログや履歴のようなAI自身の記録が想定以上の大きさに育っていることがあり、気づくのが遅れるほど被害は他の処理へ波及します。
- 恒久対策に時間がかかる問題ほど、先に「危険域に入る前に自動で回避する」応急の仕組みを入れておく。 根本原因(記録の残し方そのもの)を直すのは別途時間をかけるとしても、事故が起きる前に振り先を切り替えるだけの軽い仕組みなら、その日のうちに仕込んで止血できます。ただし判定は、仕事を「振る側」だけでなく、AIを「起動する入口」にも置くこと。振る側だけだと、別の経路から来た仕事がすり抜けます。
この日の容量の見張りと歯止めの組み込みも、AI秘書が拾って対処した仕事の一つでした。
こうした地道な運用の穴を、人が気づく前に埋めたい方へ AI秘書は、こうしたディスク容量の異常や仕組みのほころびのような細かい業務も早めに拾って直します。導入のご相談はお気軽にどうぞ。 ラポ秘書に無料で相談する