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飲食店の厨房工事で失敗しないための5つのポイント【保健所検査対応】
飲食店・厨房

飲食店の厨房工事で失敗しないための5つのポイント【保健所検査対応】

飲食店の厨房工事で押さえるべき保健所検査対応、排気・給排水の注意点を現場目線で解説。失敗しやすいポイント5つと費用感をプロが本音で語ります。

「厨房工事って、普通の内装工事と何が違うの?」

正直に言うと、別物です。厨房には保健所の基準があり、設備の仕様ひとつで検査に通らないことがある。排気・給排水・電気・ガスが集中する空間で、設計ミスが後の運営コストに直結します。

飲食店の内装工事を年間30件以上手がけるラポルタが、厨房工事で押さえるべき5つのポイントを解説します。


ポイント1:保健所へは「事前相談」が鉄則

飲食店を開業するには保健所の営業許可が必要です。そして許可の条件となる「施設基準」を満たした厨房を作らなければなりません。

施設基準の主なチェックポイント:

  • 手洗い専用シンクを設置すること(調理用と兼用NG)
  • シンクは二槽以上が原則(業態によって異なる)
  • 床・壁は防水性があり、清掃しやすい素材
  • 冷蔵・冷凍設備に温度計が設置されていること
  • 更衣スペースの確保

これ、施工後に「基準を満たしていない」とわかっても手遅れです。工事前に保健所に図面を持ち込んで事前相談するのが当たり前の手順なのに、業者に任せきりにして事前相談を省略したケースで問題が起きます。

ラポルタでは設計段階で保健所への事前相談に同行しています。この1時間が後の手戻りを防ぎます。


ポイント2:排気ダクトは「容量」と「経路」が命

飲食店のトラブルで最も多いのが排気に関するものです。

排気設計で失敗するパターン:

あるラーメン店の施工で、前テナントのダクト径をそのまま流用したことがあります。ラーメン店に必要な排気量が足りず、厨房内に熱がこもり、夏場はスタッフが熱中症寸前の環境になりました。結果的にダクト工事をやり直し、費用が150万円追加になりました。

確認すべき項目:

  • 使用するコンロの合計火力(BTU/kW)から必要な排気量を計算する
  • ダクトの経路がビルの管理規定に適合しているか
  • 屋外への排気口の位置が近隣との問題を起こさないか
  • グリスフィルターの清掃・交換がしやすい位置か

排気ダクトは「後から直せない」部分です。着工前に設備業者と容量計算を必ずやってください。


ポイント3:給排水は「勾配」と「グリストラップ」

厨房の給排水は、飲食店特有の注意点があります。

排水:グリストラップは義務

飲食店から出る排水には油脂が含まれます。グリストラップ(油脂分離阻集器)の設置が各自治体の下水道条例で定められていることがほとんどです。スペースと清掃頻度を考慮した上でサイズを選んでください。

目安:1日の調理食数 × 0.5〜1L がグリストラップの必要容量。カフェ(50食/日)なら25〜50L、大衆居酒屋(200食/日)なら100〜200L。

排水管の勾配:最低1/100

排水管は詰まりを防ぐために適切な勾配が必要です。最低でも1/100(100cmで1cm下がる)を確保しないと、油汚れが配管内に堆積し、数年後に詰まりが発生します。

既存物件の配管をそのまま使う場合は、現状の勾配を確認してから計画を立ててください。


ポイント4:電気容量はコンロだけで計算しない

厨房は電気を大量に使います。IHコンロ・スチームコンベクションオーブン・冷蔵冷凍庫・食洗機——これらが同時に稼働する最大電力を計算し、電気容量を確保しておく必要があります。

計算例(中規模カフェ):

  • IHコンロ2口:7kW × 2 = 14kW
  • 冷蔵ショーケース:1.5kW × 2 = 3kW
  • 食洗機:3kW
  • 照明・換気:2kW
  • 合計:約22kW

これに対して契約電力が15kWしかない物件だと、工事前に電力会社に増量申請が必要です。増量工事には1〜2ヶ月かかることもあるため、早めに動いてください。


ポイント5:床は「ノンスリップ」と「排水勾配」の両立

厨房の床はデザインより機能優先です。水・油・洗剤で滑りやすくなる環境なので、ノンスリップ素材を使うことは大前提。

加えて、排水が床に溜まらないよう床排水口に向けた勾配(1/50〜1/100)が必要です。これが足りないと、営業中に水たまりができ、衛生面でも安全面でも問題になります。

床材の選択肢:

  • 長尺塩ビシート(厨房に最も多い、コスト低め)
  • 磁器タイル(耐久性高い、目地の清掃が必要)
  • 樹脂塗床(シームレスで清掃しやすい、コスト高め)

ラポルタでは業態と使用状況から床材を提案します。「きれいが長持ちする厨房」を一緒に作りましょう。


費用の目安:業態別厨房工事費(設備込み)

| 業態 | 工事費用の目安 | |---|---| | カフェ・スイーツ | 300万〜700万円 | | 居酒屋・定食屋 | 600万〜1,200万円 | | ラーメン・焼肉・鉄板 | 800万〜1,500万円 | | スーパーキッチン・大型厨房 | 1,500万円〜 |

ぶっちゃけ、厨房は「見えない部分」にお金がかかります。ダクト・配管・電気の工事費は表から見えないけど、ここをケチると後で大変なことになります。


まとめ

飲食店の厨房工事で後悔する人の共通点は「業者任せにしすぎる」ことです。保健所の基準も排気の容量も、施主が少し知識を持っているだけで会話のクオリティが上がります。

この記事を読んだあなたは、もうその「少し知識がある施主」です。あとは経験豊富な業者と一緒に進めるだけ。一緒にやりましょう。

ラポルタ 飲食店内装専門窓口:03-6876-7749(平日9:00〜18:00)

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