正直に言うと、飲食店の内装で一番もったいないのは「気づいた時にはもう手遅れ」というパターンです。
繁忙期にお客さんが増える。設備に負荷がかかる。そこで壊れる。書き入れ時に営業できない。これ、毎年どこかの店で起きてます。
あなたのお店、床のきしみとか、クロスの黄ばみ、見て見ぬふりしてませんか?
僕は世田谷で内装工事をやってる新山です。飲食店の改装は年間で何十件も見てきました。今日は「夏前に直すべきか、まだ我慢していいか」という判断を、現場のリアルで話します。
夏前に改装の依頼が増える、これには理由がある
毎年6月から7月にかけて、飲食店からの改装相談がグッと増えます。ぶっちゃけ、うちも一番忙しい時期の一つです。
理由はシンプルで、夏はエアコン・冷蔵・厨房のフル稼働シーズンだから。
- 空調負荷が最大になり、古い設備が悲鳴を上げる
- ビアガーデンや夏メニューで客数が1.3〜1.5倍に跳ねる店が多い
- お盆前後に連休を取れるので、その期間に工事を入れやすい
実は、この「連休に工事を合わせる」のが賢いんです。定休日1日だけで工事しようとすると、どうしても割高になるし、無理も出る。お盆の3〜4日をまとめて使えば、まとまった改装が休業最小で終わります。
逆に言うと、この時期を逃すと次のまとまった休みは年末年始。半年待つことになります。
メンテナンスで済むか、改装まで踏み込むか。見極め方
ここが一番聞かれるところ。「直したいけど、どこまでやればいいの?」って。
まず頭に入れてほしいのが内装の耐久年数です。ここを知らないと判断できません。
- 床材(クッションフロア・タイル):7〜10年
- 壁クロス:5〜6年
- 厨房機器:10年前後
- エアコン(業務用):10〜13年
- 塗装・防水:8〜10年
これは「車の車検」みたいなもんで、年数が来たら一気にガタが来ます。1つ壊れると連鎖するのが厄介なところ。
メンテナンスで足りるサイン
- 汚れや黄ばみが中心で、機能は生きている
- 一部分だけの傷み(クロスの1面だけ、床の1角だけ)
- 設備は動くが、たまに異音がする程度
こういう時は部分補修でOK。数万円〜十数万円で収まります。
改装まで踏み込むべきサイン
- 床がフワフワする、きしむ(下地が腐ってる可能性が高い)
- 水回りから水漏れ、排水の詰まりが頻発
- 開業から10年以上、一度もリニューアルしてない
- お客さんに「古くなったね」と言われた
正直に言うと、床のフワフワは要注意です。表面だけ張り替えても、下地が腐ってたら数ヶ月でまた沈む。うちも昔、お客さんの予算に合わせて表面だけ直したことがあって、半年後に「また沈んだ」と呼ばれた失敗があります。あれ以来、床は必ず一部剥がして下地を見てから見積を出すようにしてます。
費用の目安。ぶっちゃけいくらかかるか
一番気になるお金の話。曖昧にごまかす業者が多いので、うちの実感値で正直に出します。
部分メンテナンス
- クロス張り替え(10㎡程度):3〜8万円
- 床の部分補修:5〜15万円
- 塗装の塗り直し(外壁・看板周り):10〜30万円
まとまった改装(15〜20坪の店舗想定)
- 内装リフレッシュ(床・壁・照明):80〜150万円
- 厨房含む全面改装:200〜500万円
- 居抜きを活かした改装:スケルトンより30〜40%安くなることが多い
坪単価でいうと、飲食店の改装は1坪あたり10〜30万円が相場感。ただしこれ、厨房が絡むかどうかで倍くらい変わります。厨房は配管・電気・ガスが集中してるので、どうしても高くなる。
一つアドバイスを。全部を一気にやる必要はないんです。「今年は床と照明、来年は厨房」みたいに2〜3年に分けて予算を平準化するのも、経営的にはアリな選択です。
まとめ:迷ってるなら、まず現物を見せてください
内装のメンテナンスと改装、判断のポイントをまとめます。
- 夏前は工事のベストシーズン。連休を使えば休業を最小にできる
- 耐久年数(床7〜10年、クロス5〜6年、厨房10年)を目安にする
- 床のきしみ・水漏れ・10年放置は改装のサイン
- 費用は部分補修なら数万円〜、全面改装で坪10〜30万円が相場
正直、写真や年数だけじゃ判断しきれない部分が多いのが内装です。床の下地なんて、剥がしてみないと本当のところは分からない。
だからこそ、迷ってるなら一度現物を見せてほしい。無理に大きな工事をすすめたりはしません。「これはまだ我慢していい」「ここだけは今すぐ直そう」って、正直に言います。
夏の書き入れ時、万全の状態で迎えましょう。まずは気軽に相談から、一緒にやりましょう。
