その壁のシミ、梅雨が来る前に。放置して30万円が90万円になった話
毎年この時期になると、同じ相談が増えます。「天井にシミが出てきた」「店の壁がなんかカビ臭い」。
あなたのお店や家、壁の隅っこに黒い点々、出ていませんか?
正直に言うと、梅雨に入ってからの相談は手遅れ一歩手前のことが多いんです。今日は梅雨前のこのタイミングだからこそ書ける、防水・湿気対策リフォームの話をします。
梅雨に起きやすいトラブル
ぶっちゃけ、湿気のトラブルは「ある日突然」じゃありません。じわじわ進行して、梅雨で一気に表面化する。これがパターンです。
よくあるのはこの4つ。
- 天井・壁のシミ、雨漏り:屋上やベランダの防水層の劣化が原因。防水層は人間でいう皮膚みたいなもので、切れ目から水が染み込みます
- 壁紙の浮き・カビ:結露や下地の湿気。特に北側の部屋と、換気の弱い店舗のバックヤード
- 床のフカフカ:床下の湿気で下地の合板が傷むやつ。踏んだ感触が変わったら要注意
- 飲食店の臭い問題:湿度が上がると厨房まわりの臭いが客席まで届く。売上に直結します
実は、うちで以前対応した世田谷区の美容サロンさんは、壁のシミを2年放置した結果、下地の木材まで腐って張り替えに。最初に相談してくれていれば30万円で済んだ工事が、最終的に90万円かかりました。
水は、待ってくれません。
防水リフォームの種類
「防水工事」とひとくちに言っても、場所と症状で中身は全然違います。主なものを整理します。
1. ウレタン防水(屋上・ベランダ) 液体のウレタンを塗って防水層を作る工法。複雑な形状でも対応できて、戸建てや小規模店舗の定番です。耐用年数は約10〜12年。
2. シート防水(屋上) 防水シートを貼る工法。広くて平らな屋上向き。耐用年数は約13〜15年と長めです。
3. シーリング打ち替え(外壁の継ぎ目・サッシまわり) 外壁の継ぎ目のゴム状の部分、あれがシーリングです。ここが切れると壁の中に水が入ります。築10年前後で打ち替え時期。
4. 防湿・調湿の内装工事(室内) ここ、意外と知られていません。調湿建材(エコカラットや珪藻土など)への張り替え、防カビ仕様の壁紙、換気設備の増設。店舗なら客席の快適さに直結するので、内装リニューアルと一緒にやるのが断然お得です。
たとえるなら、外側の防水は「傘」、内側の防湿は「除湿機」。両方そろって初めて快適になります。
費用と工期
気になるお金の話。あくまで目安ですが、うちで扱う規模感だとこのくらいです。
| 工事内容 | 費用目安 | 工期 | |---|---|---| | シーリング打ち替え(戸建て) | 15〜30万円 | 2〜4日 | | ベランダのウレタン防水(10㎡程度) | 10〜18万円 | 2〜3日 | | 屋上防水(50㎡程度) | 50〜120万円 | 5〜10日 | | 防カビ壁紙への張り替え(6畳) | 5〜10万円 | 1〜2日 | | 調湿建材+換気改善(店舗20㎡) | 30〜60万円 | 3〜7日 |
ここで大事なポイントをひとつ。防水材は乾かす工程に晴れが必要です。 梅雨に入ると工期が平気で1.5倍に延びます。つまり、6月中旬の今が本当にラストチャンス。
それと、店舗の場合は休業日に合わせた工程調整ができるかも重要です。うちは設計から施工まで自社一貫なので、「月曜定休の2日間だけで終わらせる」みたいな組み方ができます。
注意点
失敗しないために、これだけは押さえてください。
- 原因調査をしない業者はNG。シミの上から塗装だけして「直りました」は、数ヶ月後に再発します。散水調査や下地の含水チェックをやるかどうか、見積もり前に聞いてみてください
- 「足場代無料」には裏がある。足場は本来15〜25万円かかるもの。無料を謳う場合、他の項目に乗っているだけのことが多いです
- 相見積もりは2〜3社で十分。比べるのは金額じゃなくて「工事範囲と保証年数」。安くても保証なしは結局高くつきます
- 保証書は必ずもらう。防水工事なら5〜10年保証が相場です
実は私自身、独立前に「とにかく安く」で選んだ防水業者に痛い目を見たことがあります。3年でシートが浮いて、結局やり直し。安さだけで選ぶ怖さは身をもって知っているので、お客さんには絶対に同じ思いをさせたくない。
梅雨は毎年来る。だから今やる
トラブルが出てから直すのと、出る前に守るのとでは、かかるお金が倍以上違います。
世田谷・横浜エリアで店舗や住まいの湿気・防水が気になっている方、まずは現地を見せてください。調査と見積もりだけなら費用はかかりません。「これくらいなら今やらなくて大丈夫」という診断になることも普通にあります。
梅雨入りまで、あと少し。一緒に間に合わせましょう。
