飲食店の内装は、デザインより先に「排気とグリストラップ」を固めると失敗しにくいです
飲食店開業の相談では、最初に店の世界観やメニューに合わせた内装イメージを詰める方が多いです。もちろん大事なんですが、先に固めるべきは排気と排水まわりです。
正直に言うと、ここを後回しにすると、内装が決まってから「排気ダクトが通せない」「グリストラップを置く場所がない」となって、設計をやり直すことになります。そうなると予算も工期も一気に崩れます。
この記事では、飲食店の内装工事で見落としやすいポイントと、費用・工期の目安を、世田谷区で施工している立場からまとめます。
費用相場の目安
| パターン | 坪単価の目安 | 想定内容 | |---|---:|---| | 居抜き軽改装 | 20万〜40万円 | 内装の手直し、設備の一部流用、サイン更新 | | 設備入れ替えありの居抜き | 35万〜55万円 | 厨房機器入替、排気・給排水の更新、客席刷新 | | スケルトン新装 | 40万〜80万円 | 厨房新設、ダクト・グリストラップ新設、全面造作 |
15坪のラーメン店や居酒屋でも、排気量の大きい厨房だとダクトと給気のコストが乗ってきます。物件が飲食店居抜きかどうかで、総額が数百万円単位で変わることも珍しくありません。
実は、いちばん予算を読み違えやすいのが「飲食店じゃない物件を飲食店にする」ケースです。排水管の口径、ガス容量、電気容量、排気ルートをゼロから引くので、坪単価が一段上がります。
見落としやすい5つの設備ポイント
1. 排気ダクト
厨房の熱と煙を外に出すルートです。ビルの構造上、屋上まで縦に通せるかどうかで難易度が変わります。ここが通せない物件は、いくら立地が良くても飲食店には向きません。
2. グリストラップ
油や残飯を下水に流す前に受け止める設備です。設置義務がある地域・業態が多く、後から場所を作るのは大変です。床下に余裕があるかを物件選びの段階で見ます。
3. 給排水とガス・電気の容量
厨房機器は電気もガスも大食いです。既存の引き込み容量で足りるか、増設が必要かで費用が変わります。増設は引き込み工事になるので、工期にも効いてきます。
4. 空調
厨房は熱がこもるので、客席用とは別に厨房側の換気・冷房を考えます。ここをケチると、夏に厨房が地獄になってスタッフが続きません。
5. 防水と床
厨房は水を使うので、床の防水と勾配が甘いと水たまりになります。客席との段差や見切りの納め方も、後から直すと費用がかさみます。
保健所申請を工期に組み込む
飲食店は、工事が終われば営業できるわけではありません。保健所の検査に通って、営業許可が下りてから開業です。
ここを工期に入れ忘れると、「内装は終わったのに開店できない」という空白期間が生まれます。手洗い器の位置、シンクの数、厨房と客席の区画など、保健所の基準を満たす設計を最初から織り込んでおくのが大事です。
申請から検査、許可までは地域差がありますが、余裕を見て開業日の2〜3週間前には工事を終わらせておく組み方を勧めています。
工期の目安
| パターン | 工期の目安 | |---|---:| | 居抜き軽改装 | 2〜3週間 | | 設備入れ替えありの居抜き | 3〜5週間 | | スケルトン新装 | 5〜8週間 |
これはあくまで目安で、ダクトの引き回しやガス・電気の増設が入ると前後します。物件の条件を見れば、もっと精度の高いスケジュールを出せます。工期の詰め方は工期を短くしながら営業を止めない改装の考え方も参考にしてください。
物件を決める前に相談してほしい理由
飲食店の内装でいちばんもったいないのは、物件を契約してから「ここ、飲食店にするとお金かかりますよ」と分かることです。排気・排水・容量の条件は、契約前の内見で大筋が読めます。
ラポルタでは、物件を決める前の段階から一緒に見ます。世田谷区給田を拠点に、内見同行から設計・施工・保健所対応まで通しで対応しています。カフェ開業を考えている方はカフェ開業の内装費用、店舗全般は世田谷の店舗内装もあわせてどうぞ。
開業の準備は決めることが多くて大変だと思います。設備とお金の不安なところは、こっちで先回りして整理します。一緒に、無理のない予算と工期で店を立ち上げましょう。
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