浴室、最後にリフォームしたのはいつですか。
正直に言うと、ユニットバスの寿命は「壊れてから気づく」お客様が本当に多いです。給排水管の腐食は床下で進むので、目に見えたときにはもう手遅れということがあります。世田谷区で築32年の戸建てを担当したときは、床パネルを剥がした瞬間に土台の木部が黒く変色していて、追加で12万円の補修が発生しました。ぶっちゃけ、これは事前の内視鏡調査で防げた案件です。
今日は、ユニットバス交換の工程・費用・工期を、うちが実際にやった工事をもとに整理します。
交換工事の基本工程
ユニットバス交換は大きく5段階で進みます。
- 解体・搬出:既存ユニットを解体し、浴槽・壁パネルを運び出す(半日〜1日)
- 配管・電気の確認:給排水管の位置・劣化状況をチェック
- 土台・床の補修:必要に応じて下地を組み直す
- 新規ユニット組立:メーカーのパネルを現場で組み立てる
- 仕上げ・給排水接続・試運転
この中で一番トラブルが出やすいのが「土台・床の補修」です。ここは開けてみないと分からない部分なので、見積もり段階では"予備費"として総額の1割程度を確保しておくことをおすすめしています。
在来工法からの入れ替え
築30年以上の住宅では、タイル張りの「在来浴室」からユニットバスへの入れ替え依頼が実は一番多いパターンです。
在来工法とユニットバスの違いは、防水の仕組みにあります。在来はモルタルとタイルの目地で防水するので、経年で必ずひび割れが入ります。一方ユニットバスは、あらかじめ成形されたパネルを組み合わせる箱を現場に据え付けるだけなので、防水性能は工場出荷時のまま保たれます。ざっくり言うと「レゴブロックのように部品を組む箱」がユニットバスです。
在来からの入れ替えは、開口部を新規で作る分の躯体工事が加わるため、通常のユニット交換より工期が2〜3日、費用が20万〜40万円ほど上乗せになります。
費用を左右する要因
同じ1坪サイズでも、うちの過去案件では総額が80万円のケースと150万円のケースがありました。差が出るポイントは主にこの3つです。
- グレード:浴槽の保温性能や床材のオプションで本体価格が20万円前後変わる
- 配管の劣化度:給排水管の交換が必要になると10万〜25万円追加
- 窓や換気扇の位置変更:開口部を動かすと躯体工事が発生し15万円前後追加
見積もりを比較するときは、本体価格だけでなく「解体・処分費」「配管更新費」が含まれているかを必ず確認してください。ここを削って安く見せる業者があるので、契約前のチェックポイントです。
実際の工期と生活への影響
標準的なユニット交換で実働4日、在来からの入れ替えで実働7日というのが、うちの直近10件の平均です。
工事期間中は入浴できないので、事前に近隣の銭湯やスーパー銭湯をリストアップしてお渡ししています。先日の砧のお客様は、工事初日にトイレの止水も必要になり、想定より半日長引きました。こういう小さな読み違いは正直にその場で伝えるようにしています。
まとめ
ユニットバス交換は、床下を開けてみるまで確定できない部分が必ず残ります。だからこそ、見積もりの前提条件と予備費の考え方を最初にすり合わせておくことが一番の失敗防止策です。
うちでは現地調査の段階で床下・配管の状態を写真つきでお見せしながら、費用と工期の根拠を一つずつ説明しています。まずは相談から、一緒にお風呂の寿命を見極めましょう。
