連休が終わった瞬間、オフィスの不満が爆発する
GW明けの月曜日、出社してオフィスのドアを開けた瞬間に「あ、もう無理だな」と思ったことありませんか。
連休中にカフェやコワーキングで仕事してみたら、自分のワークスペースがどれだけ窮屈だったか気づいてしまった。そういう経営者、毎年5月に急増します。
うちは年間30件以上のオフィス内装を手がけていますが、5月の相談件数は通常月の約1.8倍。正直に言うと、この波は毎年来るのに毎年バタバタします。
GW後に急増する相談内容
5月に入って一気に増える相談は、だいたい3パターンに分かれます。
- 「手狭になった」パターン — 採用が進んで席が足りない。会議室を潰してデスクを置いている状態
- 「古くなった」パターン — 入居5年以上。壁紙の黄ばみ、カーペットの汚れ、照明の暗さが気になり始めた
- 「働き方が変わった」パターン — リモートとの併用でフリーアドレスにしたい、集中ブースがほしい
ぶっちゃけ、一番多いのは3つ目です。コロナから6年経って、ようやく「うちに合った働き方」が見えてきた会社が本気でワークスペースを見直しにかかっている。去年あたりから、20〜30坪クラスのベンチャーが「固定席を半分にしてラウンジを作りたい」という相談が目に見えて増えました。
費用の目安
オフィス内装の費用、ネットで調べると数字がバラバラで混乱しますよね。現場の肌感覚で整理します。
リフォーム(既存オフィスの改装)の場合:
| 内容 | 坪単価の目安 | 20坪なら | |------|------------|---------| | 壁紙・床の張替え+照明交換 | 8万〜15万円 | 160万〜300万円 | | レイアウト変更+造作家具 | 15万〜25万円 | 300万〜500万円 | | フルリノベーション | 25万〜40万円 | 500万〜800万円 |
移転先のスケルトンから造る場合: 坪単価20万〜45万円が中心帯。30坪で600万〜1,350万円くらい。
実は、ここに落とし穴があります。見積もりに含まれていないことが多い項目がある。空調の移設・増設とネットワーク配線です。この2つだけで100万〜200万円かかるケースをうちでも何度も見てきました。最初の見積もりが安く見えても、最終的に膨らむのはだいたいこれが原因です。
だから僕は初回のヒアリングで空調とネットワークの話を必ずします。後から「聞いてない」となるのが一番まずい。
工期短縮のコツ
「7月に入居したいんですけど、間に合いますか?」
5月にこの相談をもらうと、正直ヒヤッとします。でも、段取り次第で間に合わせてきた実績はあります。工期を縮めるポイントは3つ。
1. 物件契約と設計を並行して進める
普通は契約→採寸→設計→施工の順番ですが、内見の段階でざっくり設計に入れると2週間は短縮できます。もちろん契約が流れるリスクはあるので、設計側がそのリスクを飲める関係性が前提です。うちみたいに設計施工一貫でやっているところなら、この判断が早い。
2. 仕上げ材を「在庫があるもの」から選ぶ
こだわりのタイルを海外から取り寄せると、それだけで納期が6〜8週間。国内メーカーの定番品なら1週間で届きます。デザインの自由度は少し下がりますが、工期は3〜4週間縮まることも。見た目の差は、照明の当て方でカバーできることが多いです。
3. 什器の搬入日を先に決めて逆算する
施工スケジュールを「いつ始めるか」から組む会社が多いですが、うちは「いつ什器を入れるか」から逆算します。ゴールが明確だと、各工程の担当者が自分の持ち時間を把握できる。これは料理のレシピと同じで、「何時に食卓に出す」が決まっていれば段取りが自然と締まります。
まとめ
GW明けの「このオフィス、もう限界だな」という感覚は、だいたい正しいです。リフォームや移転を先延ばしにすると、年末まで同じ不満を抱えたまま過ごすことになります。
5月中に動き始めれば、7〜8月の入居は現実的。費用も工期も、早く相談するほど選択肢が増えます。
まずは「こんな感じにしたいんだけど、いくらかかる?」くらいのざっくりした相談で大丈夫です。 図面がなくても、写真1枚でもあれば話は進められます。連休明けの勢いが残っているうちに、一緒に動き出しましょう。
