「毎年冬になると窓が結露でびしょびしょになる」「リビングだけ妙に寒い」
朝起きたら窓枠に水滴がたまっていて、サッシ下のクロスにカビが出てきた——世田谷区のお住まいからこうしたご相談をいただく機会が、9月に入ってから増えてきました。原因の多くは、窓そのものの断熱性能不足です。外壁や屋根と違って窓は面積あたりの熱の出入りが大きく、実は住宅の熱損失の大部分が窓まわりから起きています。この記事では、既存の窓の内側にもう1枚窓を追加する「内窓(二重窓)リフォーム」について、世田谷区の標準単価をもとにした費用の目安と、結露・断熱効果、工期、活用できる補助金までまとめて解説します。
現況:結露とヒートショック、放置すると木部やクロスまで傷む
冬場の結露は「拭けばいい」で済ませがちですが、放置するとサッシ下の壁紙が黒ずみ、木製の窓枠やフローリングにカビ・腐食が広がることがあります。またリビングと廊下・脱衣所の温度差が大きいお宅では、急激な温度変化による血圧変動、いわゆるヒートショックのリスクも指摘されています。特に築年数の経ったアルミサッシ・単板ガラスの住宅は、樹脂サッシ・複層ガラスの新築住宅に比べて窓からの熱損失が大きく、暖房を強めても足元がなかなか暖まらないという声をよく聞きます。
外壁塗装や屋根の防水と違って、窓の断熱リフォームは「言われるまで気づかない」タイプの劣化です。結露やすきま風に心当たりがあれば、一度窓まわりの断熱性能を見直すタイミングです。
提案:既存サッシを壊さず「内窓」を追加する
窓の断熱対策には、サッシごと交換する「カバー工法」もありますが、最も手軽でコストを抑えやすいのが、既存の窓枠はそのままに、室内側にもう1つ樹脂製の窓を取り付ける内窓(二重窓)工事です。
- 工事は基本的に1窓あたり半日〜1時間程度で完了し、壁を壊す必要がありません
- 既存サッシとの間に空気層ができることで断熱性能が上がり、結露が大幅に減ります
- ガラスをLow-E複層ガラスにすると、断熱に加えて遮音性能も上がるため、幹線道路沿いや線路近くの住戸にも効果的です
- 工事中の在宅可否は基本的に問題なく、足場も不要なため、外壁・屋根工事に比べて着手のハードルが低いのも特徴です
「家全体を断熱改修する予算はないけれど、結露がひどい部屋だけ何とかしたい」という場合、リビングと寝室だけ先行して内窓を入れる、といった部分施工もよく選ばれています。
単価:内窓リフォームの費用目安(世田谷区標準)
世田谷区の一般的な戸建て・マンションを想定した、内窓(樹脂製・複層ガラス)設置の標準単価目安です。実際の金額は既存窓のサイズ・形状、ガラス仕様(Low-E仕様の有無)、既存サッシまわりの下地状態によって変わります。
| 窓の種類・サイズ目安 | 単価目安(材工共) |
|---|---|
| 腰高窓(幅1,690×高さ1,170mm程度) | 65,000円/窓 |
| 掃き出し窓(幅1,690×高さ2,000mm程度) | 95,000円/窓 |
| 小窓・地窓(幅900×高さ600mm程度) | 45,000円/窓 |
| Low-E複層ガラスへの仕様アップ | +8,000〜15,000円/窓 |
上記は世田谷区標準の単価目安で、実際の金額は現地調査後に±20%程度変動します。例えばリビングの掃き出し窓1窓+隣接する腰高窓1窓の2窓施工であれば、税別16万円前後が目安になります。マンションの場合は管理規約で窓サッシ本体の交換(専有部の外側)ができないことが多いため、内窓は共用部に手を加えずに断熱性能を上げられる数少ない方法としても選ばれています。
工期の目安
内窓工事は1窓あたり半日〜1時間程度と短時間で、複数窓をまとめて施工しても1日で完了するケースがほとんどです。壁や床を解体する工事ではないため、養生の範囲も最小限で済みます。窓のサイズ・形状が特殊(円窓、変形窓など)な場合や、既存サッシまわりの木枠が傷んでいて下地補修が必要な場合は、採寸から製品発注まで含めて2〜3週間ほど前後することがあります。
補助金:先進的窓リノベなど国・都の制度を確認する
窓の断熱リフォームは省エネ効果が高いと評価されやすく、国の「先進的窓リノベ事業」をはじめ、東京都・世田谷区でも住宅の省エネ改修に対する補助制度が年度ごとに用意されることがあります。制度の名称・補助率・予算枠は年度によって変わり、予算上限に達すると年度途中でも申請受付が終了するため、現地調査のタイミングで最新の公募状況をあわせてご案内しています。補助金を使う前提で検討している場合は、契約前に対象製品・着工時期の条件を満たしているか確認しておくことが大切です。
まとめ
窓の結露・すきま風は「毎年の恒例行事」にしてしまいがちですが、内窓リフォームは工期が短く、壁を壊さずに断熱・遮音の両方を改善できる工事です。特に今の時期に検討しておくと、冬本番までに施工を終えやすくなります。気になる窓だけの部分施工からでも相談可能です。
ご相談方法
窓のサイズや現地の状況をお送りいただければ、ラポ秘書が内窓リフォームの概算とあわせて、活用できる可能性のある補助金情報も整理してご案内します。
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