内装工事やリフォーム、いつやるのがいいと思いますか?
正直に言うと、うちに相談に来る店舗オーナーさんの多くが「梅雨明けの夏あたりが空いてそう」というイメージで動きます。気持ちはわかる。年末は混むし、春も引っ越しシーズンで職人が取り合いになる。だから夏、と。
でもぶっちゃけ、夏の施工には夏ならではの落とし穴があります。今日はそこを、うちが実際にやらかした失敗も含めて全部話します。夏のリフォームを検討している人は、ぜひ注意して読んでください。
夏工事のメリットとデメリット、両方あります
まずいい面から。
- 職人が確保しやすい:3月〜4月の繁忙期に比べて、夏は現場に余裕が出ます。同じ施工でも段取りが組みやすい
- 閑散期の割引が出やすい:会社によっては夏枠で5〜10%程度の値引き交渉ができることも
- 飲食店なら夏枯れ期と重ねられる:どうせ客足が落ちる8月に工事を入れれば、営業損失を最小化できる
ここまでなら「じゃあ夏でいいじゃん」となりますよね。
でも実は、デメリットが地味に効いてきます。ここが夏工事最大の注意ポイントです。
- 湿度で乾燥が読めない:塗装・接着・左官系は乾き待ちが命。梅雨明け直後はまだ湿度が70%を超える日もあって、乾燥時間が1.5倍になることもある
- 高温でムラが出る:逆に35度を超える猛暑日は、塗料が乾きすぎて刷毛ムラが出やすい。パテも痩せる
- 職人の熱中症リスク:エアコンがまだ入っていない現場は、正直サウナです。午後は作業効率がガクッと落ちる
うちが一度やらかしたのがこれ。世田谷区のサロン改装で、7月の梅雨明け直後にクロス貼りを入れたら、下地パテがなかなか乾かず、予定より工期が2週間延びました。オープン日が決まっていたので、ヒヤヒヤどころじゃなかった。
費用への影響は「見えないところ」で発生する
夏のリフォームで怖いのは、見積書に載らないコストです。
工事費の単価そのものは、夏でも冬でも基本変わりません。クロス1平米いくら、床材いくら、というのは季節で動かない。
じゃあどこで膨らむのか。現場を回すための費用です。
- 仮設エアコン・送風機のレンタル代:真夏に空調ゼロで作業はさせられません。スポットクーラー1台で1日3,000〜5,000円。2週間借りれば数万円
- 乾燥待ちによる人件費のロス:職人が乾燥を待って手が止まる時間も、日当は発生します。1日待てば職人1人あたり2〜3万円が消える
- 電気代の上振れ:施工中の空調をフル稼働させると、ひと月の現場電気代が通常の1.5〜2倍になることも
たとえば30平米の店舗改装で、通常なら180万円前後の工事だとします。ここに夏特有のコストが乗ると、5〜15万円くらい上振れする可能性がある。逆に閑散期割引でうまく相殺できれば、トントンか少し得になる。
つまり夏工事は、やり方次第でプラスにもマイナスにも転ぶんです。
夏に工事するなら、この対策をやってください
失敗を踏まえて、うちが今やっている対策を共有します。
- 工程表に「乾燥予備日」を組み込む:塗装・左官・接着系の工程には、あらかじめ1〜2日のバッファを入れておく。これだけで工期の延びを吸収できる
- 朝型シフトにする:午後の猛暑を避けて、朝6時〜正午に集中作業を寄せる。効率が全然違う
- 低VOC・速乾タイプの材料を選ぶ:夏向けに乾燥が安定する建材を使う。多少単価は上がっても、工期短縮でトータルは得することが多い
- オープン日から逆算して1ヶ月の余裕を持つ:夏は読めない。だからこそスケジュールに余白を作る
特に飲食やサロンで「この日にオープン」と決まっている人は、逆算スケジュールを絶対に甘く見ないよう注意してください。工期が延びて一番痛いのは、家賃を払いながら開店できない空白期間です。
まとめ:夏工事は「準備した人が得する」
正直に言うと、夏の内装リフォームは誰にでもおすすめ、というものじゃありません。
湿度と気温を甘く見ると、工期は延びるし見えないコストも乗る。でも、乾燥予備日を組んで、材料を選んで、逆算スケジュールを引ける人にとっては、職人が確保しやすくて割引も狙えるおいしい季節でもあります。
要は、準備した人が得をする。それだけです。
うちは世田谷区給田を拠点に内装施工をやっていて、世田谷区や横浜あたりの店舗改装もよく手がけています。夏の工事で失敗も成功も両方経験してきたので、季節要因を織り込んだ現実的な工程表を引くのは得意なほうだと思います。
「夏にやって大丈夫かな」と迷っているなら、まずは相談してください。一緒に、無理のないスケジュールを組みましょう。
