正直に言うと、「工事っていつやるのがいいんですか?」という質問、月に何回も受けます。
特に多いのが夏。梅雨が明けて、さあやるか、と思ったところで「暑い時期の工事って大丈夫なの?」と不安になる。気持ち、めちゃくちゃ分かります。
うちは世田谷区を中心に、数多くの店舗・住宅の内装をやってます。飲食店の居抜き改装から、サロンの全面リフォームまで。その中で夏の工事も当然たくさんこなしてきました。
で、結論から言います。夏工事は「向いてる工程」と「向いてない工程」がハッキリ分かれる。ここを知ってるだけで、あなたの工期も費用もけっこう変わります。
ぶっちゃけ、季節を味方につければ8月は狙い目のシーズンなんです。理由を順番に話していきますね。
夏工事のメリット・デメリット
まずメリットから。
- 乾く工程が一気に進む:塗装、左官、モルタル、接着剤系。これらは湿度より温度と風で乾きます。夏の乾燥した晴れが続けば、冬なら1日待つ塗装の重ね塗りが半日で済むこともある
- 職人の手が空きやすい:8月のお盆前後は業界の閑散期。冬の繁忙期に比べて、腕のいい職人を押さえやすい
- 図面確認や打ち合わせがしやすい:施主さん側も夏休みでスケジュールを取りやすい
一方でデメリット。ここは隠さず言います。
- 猛暑日は作業効率が落ちる:35℃を超える日は、職人の休憩を増やさないと危ない。1日の実働が6時間くらいに縮むこともある
- 接着剤や塗料が乾きすぎる:早く乾くのは長所だけど、床のボンドが早く固まりすぎて貼り直しがきかない、なんてトラブルもある
- ゲリラ豪雨:外部足場や解体で外を触ってる時、突然の雨で半日ロスすることがある
正直、うちも昔デメリット側で失敗してます。7月末の店舗改装で、床の塩ビタイルを貼ってる最中にボンドが想定より30分早く固まって、位置がズレたまま固定されちゃった。結局、その区画だけ剥がして貼り直し。半日と材料費2万円ほど余計にかかりました。
こういうのは、夏の特性を分かってれば防げます。
費用への影響
「夏だと高いんでしょ?」ってよく聞かれるけど、工事費の単価は基本的に季節で変わりません。大工の日当も、材料費も、夏だから上がるってことはない。
ただ、諸経費のところで差が出ます。
具体的に言うと、こんな項目が乗ることがあります。
- 空調養生・スポットクーラー:室内作業で熱中症対策のため。現場によって1〜3万円
- 休憩時間の増加による工期延長:人工(にんく)が増える分、数万円のブレ
- 塗料や接着剤の夏用グレード:速乾しすぎを抑える材料に変えると、わずかに単価アップ
とはいえ、これらは全部合わせても工事総額の1〜3%程度。20坪の飲食店改装で総額400万円なら、多くて10万円前後の話です。
そしてここが大事なんだけど、8月は値引きが通りやすい。閑散期だから、施工会社としても仕事を入れたい。うちも正直、夏場のご依頼はスケジュールに余裕があるぶん、少し柔軟に対応できます。諸経費で数万円乗っても、交渉次第でそれ以上引ける可能性は十分あるってこと。
夏工事を成功させる対策
じゃあどうすれば夏を味方につけられるか。うちが実際にやってる対策を3つ挙げます。
1. 工程の順番を組み替える 外部作業(解体・足場・防水)は午前の涼しいうちに。室内の乾燥系工程(塗装・左官)は午後の乾いた時間に。この振り分けだけで、猛暑と豪雨の両方をかわせます。
2. 材料を夏用に切り替える 速乾しすぎる接着剤は、オープンタイム(貼れる時間)が長い夏用グレードに。数百円の差で、貼り直しリスクがゼロに近づきます。
3. 予備日を1〜2日、最初から工程に入れておく ゲリラ豪雨や猛暑日の実働減を見込んで、あらかじめバッファを取る。これをやっておくと「予定より遅れた」というストレスがなくなります。うちは夏の工程表には必ず予備日を仕込んでます。
この3つをやるかやらないかで、同じ夏工事でも仕上がりと満足度が全然違ってきます。
まとめ
夏の内装工事、こわがる必要は全然ないです。むしろ知恵を使えば得できる季節。
- 乾燥系工程は夏が得意。逆に乾きすぎには注意
- 工事単価は変わらないが、諸経費で1〜3%乗ることがある
- 8月は閑散期。値引き交渉が通りやすいチャンス
- 工程の組み替え・夏用材料・予備日で、デメリットはほぼ潰せる
要は、季節ごとのクセを理解して段取りを組めるかどうか。ここが施工会社の腕の見せどころだと思ってます。
もしあなたが今、店舗やお家の改装を夏にやろうか迷ってるなら、まずは一度相談してください。世田谷区周辺なら現地も見に行けます。あなたの物件と時期に合わせて、いちばん損しない工程を一緒に組みましょう。夏だからこそできる進め方、ちゃんとあります。
